「ビチェリン(Bicerin)」という名称はピエモンテ語で「小さなグラス」を意味し、この飲み物が生まれた19世紀のトリノでは地元の市民・貴族・聖職者が一堂に会するカフェとして社交の場となっていました。
フランスの文豪アレクサンドル・デュマも訪れてこの飲み物を絶賛したとされており、260年以上にわたりトリノ市民に愛され続ける「生きた文化遺産」のようなカフェドリンクです。
「Caffè Al Bicerin」の公式ショップでは、自宅でビチェリンを再現するためのチョコレートペースト・コーヒーブレンド・レシピカードがセットになったギフトパッケージが販売されており、コーヒー・チョコ好きへのストーリー性のあるお土産として非常に優秀です。
カフェは現在も同じ場所(Piazza della Consolata 5)で営業しており、まず実際に一杯飲んでからお土産を選ぶ体験が、この土産をより意義深いものにしてくれます。
9位 モーレアントネリアーナ柄の雑貨・陶器
モーレアントネリアーナ(Mole Antonelliana)はトリノの象徴的なランドマークで、1863年に建設が始まりユダヤ教シナゴーグとして設計されたものの途中でトリノ市に売却され、建築家アレッサンドロ・アントネッリが設計した高さ167メートルの尖塔を持つ建物として1889年に完成しました。
現在は国立映画博物館(Museo Nazionale del Cinema)が入居しており、上部の展望台へはエレベーターで上がれるため、トリノ観光の定番スポットとして世界中の旅行者が訪れます。
この建物をモチーフにしたマグカップ・陶器プレート・マグネット・トートバッグなどの雑貨は「トリノならではのお土産」として他のイタリア都市では手に入らない地域性の高いアイテムです。
La Perla di Torinoなどの老舗ショップや旧市街の土産店では、品質の良い陶器や印刷グッズが揃っており、5〜30ユーロの価格帯でギフト包装にも対応してくれる店舗もあります。
チョコやワインといった食べ物系の土産と組み合わせてセットにすると、「食」と「文化」の両面からトリノを伝えられる充実したギフトになります。
軽量なマグネットや絵葉書サイズのプレートは荷物の負担にならないため、帰国便の重量制限を気にする旅行の最終日でも気軽に購入できます。
10位 ピエモンテDOCGワイン(モスカート・ドルチェット等)
ピエモンテ州はバローロ・バルバレスコだけでなく、モスカート・ダスティ・ドルチェット・ダルバ・バルベーラ・ダスティなど複数のDOCGワインを産出するイタリア随一のワイン産地です。
中でもモスカート・ダスティ(Moscato d’Asti)は甘口・微発泡の白ワインで、アルコール度数が5〜6%と低くマスカット系の果実の香りが豊かなため、ワインを飲み慣れていない方や甘口を好む女性にも非常に飲みやすい品種として評価されています。
バルベーラ・ダスティはブルーベリー・チェリー系の果実味とやわらかなタンニンが特徴の飲みやすい赤ワインで、バローロほど長期熟成を必要とせず購入後すぐに開栓して楽しめるため、「今夜開けてほしい」という贈り物として適しています。
ドルチェット・ダルバはプラムやダークチェリーの風味にほろ苦いタンニンが絡む軽快な赤で、日常の食卓でパスタやピザに合わせやすく実用性の高いギフトです。
スーパー(EsselungaやConad)では5〜15ユーロ台で上質なピエモンテDOCGワインが手に入り、バローロの予算が出ない方でも「ピエモンテのワイン文化」を伝えられる十分な選択肢となります。
エノテカ(ワイン専門店)でスタッフに「ピエモンテのおすすめを予算〇〇ユーロで」と伝えると、相手の好みに合った品種を提案してもらえます。
11位 チョコレートリキュール・ビチェリンリキュール
トリノはチョコレートの都であると同時に、リキュール文化が豊かな都市でもあります。
チョコレートリキュールはダークチョコレートのビターな風味をベースにアルコールと砂糖・スパイスを組み合わせたもので、デザートワインのようにデザートに合わせて飲むだけでなく、アイスクリームやパンナコッタへのソースとしても活用できます。
ビチェリンリキュールは前述のトリノ名物ホットドリンク「ビチェリン」をインスパイアしたリキュールで、コーヒー・チョコレート・クリームの風味が複雑に絡み合ったトリノ固有の味わいを持っています。
アイスにかけたり食後酒として氷の上で飲んだりと楽しみ方が多彩で、ビチェリンのカフェドリンクの素と合わせて「トリノのコーヒー&チョコ文化セット」として贈ると統一感のあるギフトになります。
専門酒屋やCaffè Al Bicerin周辺の土産店で15〜30ユーロ程度で購入でき、アルコール好きの方への個性的なお土産として日本ではほとんど入手できない希少性も魅力です。
液体なので機内持ち込みは不可のため、必ずスーツケースに入れて預け入れ荷物とすること、日本の免税範囲(760ml換算3本以内)を確認してから購入本数を決めることをおすすめします。
12位 ピエモンテ産ハーブリキュール(Punt e Mes等)
Punt e Mes(プント・エ・メス)はトリノで1786年にCarpanoが創業した際に生み出されたベルモット(vermouth)の一種で、ピエモンテ語で「一点半(1.5ポイント)」を意味する名称は株式取引の場での会話から偶然生まれたという逸話が残っています。
ベルモットはトリノを発祥の地とするイタリア代表的な強化ワインで、ワインをベースに数十種類のハーブ・スパイスを浸漬して独自の風味を持たせたリキュールです。

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